美味しい鯨を食べるには、まずはきちんと解凍する必要があります。
鯨肉は解凍にちょっとしたコツがありますので、赤肉と本皮の解凍のコツをお伝えいたします。
ほとんどの場合、鯨肉は冷凍されて皆様の食卓に運ばれてきます。その状態ではカチカチの固い冷凍状態ですからかいとうしますが、解凍しすぎると包丁で切りにくいため、まだ固い状態で包丁で切り分ける事になります。ですからよく切れる包丁でお切りください(できればお切りになる前に包丁を研がれた方がいいです)。
■常温での解凍
①室温にもよりますが、冷凍庫から出しておよそ15〜20分程度でなんとか包丁で切れるくらいの硬さになります。
お刺身などで召し上がる場合は薄切りにしますので、これくらいの硬さが切りやすいです。
解凍が進むとドリップ(肉汁)が出てきます。ドリップが出すぎると美味しさが損なわれますので、解凍のし過ぎには気をつけましょう。
②真空パックを開封して、包丁で切ります。よく切れる包丁で、手早く切り分けましょう。
■チルド室および冷蔵室での解凍
①真空パックを開封して、キッチンペーパーで赤身肉を包み、お皿などの上に乗せて冷蔵庫もしくはチルドルームで12〜24時間程度かけてじっくりと解凍します。解凍時間は季節によって異なりますので、時々様子を見ながら時間を調節しましょう。
②包丁が通る硬さになりましたら、よく切れる包丁で切りましょう。
①黒い皮の部分に熱湯をかけ、表面についているフィルム状の膜を取り除きます。
②裏返して、新井繊維の部分を取り除きます。
③赤肉と同様に、完全に解凍してしまうと切りにくいので、半分凍った状態で切り分けましょう。